仕事で来日中の中国人女性通訳・楊君里が、深夜、都内のタクシーの中で突然苦しみだし死亡した。

かつての惨劇の舞台、孤島の洋館「オペラ座館」へ再び招かれた金田一一少年と、ガールフレンドの七瀬美雪。

古びたアパート「泥濘荘」へ転がり込んだミニ・コミ誌仲間の13人。

古びたアパート「泥濘荘」へ転がり込んだミニ・コミ誌仲間の13人。

厚いベールに包まれた第731部隊の全容は、元隊員たちの固い結束により秘匿されていた。しかし、棟居は執念の捜査を続けた。

「謎が解けなければ時間は永遠に止まったままだ」何かに疑問を抱くと時が停止するという奇癖を持つ青年末統一郎の言葉に、女子高生真奈は逆上した。

描くことに没頭し燃え尽きるように自殺した画家、東条寺桂。

ある夜、仕事から帰ってみると、二歳になる愛娘が瓜二つの別人と入れ替わっていた。

休暇中のモース主任警部は宿泊先で『タイムズ』のある見出しに目をとめた。

「あさひ318号」車内で、連続爆破事件の犯人を追う元刑事の妻が爆殺された。

倒産寸前の広告代理店に大仕事が舞い込んだ。ところが依頼主はちょっとタチの悪い筋の方で…。

英国最大の避暑地ブライトン。光学器械店を営むモスクロップは、海岸でゼナという女性に一目惚れし、やがて彼女と近づきになる。

厳重に戸締まりされた「黄色い部屋」に侵入し、スタンジェルソン嬢に血まみれの重傷を負わせたのは誰か―?!昼なお暗い森の館で企まれた奇怪きわまる密室殺人。

われらが赤かぶ検事・柊茂に転任の辞令がくだる。今度の舞台は下関、そして萩。

私立探偵の工藤俊作は、電話のベルで起こされた。失踪した十七歳の少女を四日間の期限付きで探して欲しいという。

“あたしは装填された銃だ。持てる力を行使し、無軌道に殺人を続ける若者たちを処刑する”青木淳子の「戦闘」は続く。

深夜の廃工場。三人の若者によって、男が水槽に投げ込まれようとしていた。

地底の病院探検を敢行した里見捜査官と立松刑事は、時の杜の真下に壮大な秘密が仕掛けられていることに気づきはじめる。

森には神が棲んでいる、しかし悪魔も棲んでいる―早川家の老母歌子は、時の杜地区一帯に仕掛けられた壮大なスケールの陰謀を示唆する。

果てることなき連続殺人の真相をなんとか解き明かそうとする里見捜査官は、犯人に襲われて重傷を負った精神科医鰐淵吾郎から、時の杜地区に秘められた驚くべき秘密を聞き出すことに成功する。

組を追われ、海沿いの小さな町に流れついた男。

ロマノフ王家の大ダイヤモンドを、近日中にちょうだいに参上する 二十面相―ゆくえ不明だった壮一君の、うれしい帰国のしらせとともに、羽柴家に舞いこんだ予告状。

東京中に「黒い魔物」のうわさが広がっていた。次々とおこる少女誘拐事件。

あやしい老人の後をつけて奇妙な洋館にたどりついた、少年探偵団員のひとり相川泰二君。

秘密の文書の半分が盗まれた!それは、宮崎鉱造氏のおじいさんがのこした莫大な遺産、大判小判の「大金塊」のかくし場所をしめす暗号文だった。

月光に照らされたのは、三日月形に裂けた口をもつ金属のお面。

「妹を自殺に追い込んだ男・森嶋吾郎を殺したい」と思いつめているステンドグラス作家・羽田野祥子の前に、アイと名乗る謎の人物が現われた。

女は拳銃に運命を、警官は音楽に人生を賭けた。女は夢みた結婚生活が夫の暴力で破綻し、家を飛び出した。

悪戯か御馳走か?この世は恐怖に満ちていると震え上がったあなた。…そしていつのころからか、本を読むことを覚えたあなた。

超高層ビルが立ち並ぶLAの足元、作家をクビになったデイビッドは、ジャンキーや淫売婦がたむろするスラム街に流れ着く。

異端信仰の嵐が吹き荒れるルネッサンス前夜の南仏で、若き神学僧が体験した錬金術の驚異、荘厳な光の充溢、そして、めくるめく霊肉一致の瞬間…。

麻薬取締局(DEA)のメンバーの家族に起きる相次ぐ事故、そして死。過去四年間のうちに八人の子供と妻たちが殺されていた。

「おれたちの家族は全員虐殺された。まだ一組家族が残っている。

息子とふたり暮らしのアニーは、マフィア同士の殺人事件の裁判で陪審員を引き受けた。

―「他人をこわがらせるのは、なんともいえず楽しい…まさに最高の気晴らしだった」(表題作「女を脅した男」)。

ドライな仕事ぶりでは右に出る者のない古郷聖司は、傭兵組織の仲介で、建設中のベーリング海峡ダムをソ連反体制組織の手から守るよう依頼を受ける。

猛スピードでの真夜中のドライヴ中、少年を轢き殺してしまった弁護士のわたし。

あらゆる宇宙船会社の航路のどこからも、はるか遠く離れた暗黒の宇宙の涯。

東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。

田村奈津子は、家庭の崩壊を恐れながら、弁護士の沢田哲也と密会を重ねていた。

戦場と兵隊のあるがままの姿を、営々として書き綴ってきた兵隊作家の傑作六篇を収載する。

戦場と兵隊のあるがままの姿を、営々として書き綴ってきた兵隊作家の傑作六篇を収載する。

どうしても殺人が防げない!?不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう。渕上零治郎老人―。

日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」の経営するテーマパークを訪れたN大生西之園萌絵と友人たち。

幸せ一杯のはずの結婚式場は、大混乱の坩堝に陥っていた。死体が空から降ってきたのだ。

麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。

南米アマゾンの奥地に、いまなお恐竜が棲息するなぞの秘境がある!チャレンジャー教授の主張をたしかめるため、アマゾンの密林のなかにふみこんだ新聞記者マローンら探検隊が目にしたものは?有史以前の世界へのロマンあふれるSF冒険小説の傑作。

女性フォトジャーナリストのベスは、取材でメキシコの辺鄙な村を訪れ、慄然とした。村人全員が原因不明の死を遂げていたのだ。

俺の求めているのは本物のブルースだ―。

軽井沢のセンセが浅見光彦に宛てた手紙は、ユーモアあふれる玉手箱。

四国八十八ケ所の取材中に知った十二年前の事件に、浅見光彦の胸は騒いだ。車の転落事故を装われ男女が谷底に消えたのだ。

かつて関係のあった女からの手紙によって引き起こされる金銭トラブルと苦い思い。短篇の名手が描く男女関係の妙味と人生の深淵。

芝居小屋桔梗座の最後の日、特別出演をした役者の立花が四綱渡りで落ち死んだ。そして奈落からは絞殺死体が発見される。

愛車の7ハンを駆って警察回りに向かった俺は、若い娘の自殺騒ぎに出くわす。

ヨコハマ・下町・人情噺―。エリートなんて関係ない。

残虐な殺人者と共振するように事件に没入するアップショー。その粘りを買って、コンシディーンは彼をアカ狩り捜査班に加える。

1950年、正月―共産主義の脅威に怯えるLA。

あじさいの咲く箱根路で、バスの墜落事故が発生した。

東京駅で拾った客を世田谷の家に届けたが、「金を取ってくる」と言ったまま戻ってこない。

スペンサーとの運命的出会いから十年―自閉症の少年から、ダンサーとしてすっかり成長したポールが新たな問題を抱え、スペンサーの前に現れた。

魔性の炎が袖ひろげ、八百八町を焼きはらう。紅蓮の鏡が映し出す、心の裡の闇模様…歪つな想いが牙を剥き、炎の津波に酔い狂う。

向こうのビルの屋上から人間が落ちていく!高級ホテルの回転式レストランで食事をしていた四人の男女は、その光景に息を呑んだ。

渋谷区内のアパートでOLが顔じゅうにウルシの樹液を塗られて殺された。数日後、同じ会社から二人目の犠牲者が。

野生の獣や魍魎なら、まだしも、到底、人など通いそうもない寂しい山の頂きに、擬洋館風の壮大な館があった。

まやかしだらけの世の中であたしたちは誰のために走り続けているんだろう…。新感覚ラヴ&クライムストーリー。

ヨークシャーの片田舎で、首を斧で切り落とされた農夫の死体が発見された。

女の中には『母』と『魔』が棲む、事件の底に潜む様々な『女』の貌。

人気ゲームソフトをプレイした日本中の子供が全く同じ幻影―黒いマントの男の陰に脅え、魅入られたように次々に自殺行為に走る!いったい誰が何のために、そしてどうやって…潜在意識下に持つ恐怖を人為的に表面化させることは可能か?最高の、そしてかつてないサイコ・サスペ

フェミニストの美人心理学者が惨殺された。

アレックスと親友のLA市警刑事マイロの捜査は、怪しい中絶医に辿り着いた。被害者はそのクリニックの仕事を請け負っていた。

「童子のあやかしが出没し、悪さを働いているようだな、博雅」「よし。では、ゆくか晴明よ」。

異星からの遺伝子、内臓の臭い、一途な愛の狂気…現実のちょっと向こう側に渦巻く恐怖の世界。

「お話はまずここらでお仕舞でしょう」と、半七老人はひと息ついた。

「嘘を書くのが仕事」の小説家稼業、もう、どうにも止まらない!家事を夫に預け、休む間もなく、取材、執筆、旅行、趣味のチェロ…とミステリ作家の楽しくもカゲキな聖戦は続く。

それは暗い地下室の片隅で生まれた。許されざるいのち―。

「札幌に出張だ」と言って消息を断った秋津将次。

僕の名は池沢瞳。三十半ばで四つの会社の社長。

悠々自適な生活を送る田島あぐは、望遠鏡で隣のマンションの夜の生活を覗くことを密かな愉しみにしていた。

老舗ホテルの社長がジョギングの途中で誘拐された。

カルチャースクールで小説の勉強を始めた主婦の川名純子は、受講生仲間の真美子から“取材をかねた売春”を勧められた。

謎の重武装軍団が日本海沿岸の原発を狙う。機動隊は殱滅され、住民は一斉に避難。

古都の陶器店主が絞殺され、現場に砕けた抹茶茶碗が残されていた。失踪した長男、若き後妻と先妻の娘、そして不倫。

私を見下ろすお父さんの背後には、車輪のぴかぴか光るいろんなタイプの自転車があった。

「大人の味ね。

カリフォルニア州北部の田舎町ポモに、並外れた巨躯と威圧的な雰囲気をまとったよそ者ジョン・フェイスが現われた。

執拗な脅迫に襲われるユダヤ人弁護士。

マンションの真下に住む赤い髪の女。銀行員の自分とはまったく別世界の人間だと思っていたのに…。

退屈な日常がキレる。怒り、殺意、逆襲…。

資産家の老人が、ばく大な遺産を残して急死した。遺言書は一通あったが、老人は別の遺言書をどこかへかくしていたらしい。

日本最大の暴力団が企んだ前代未聞の大計画。風光明媚な町を乗っ取り、組の「首都」にする策謀に、七人の市民が立ち上がる。